DAY 31の学習目標:ジャンプ率を比較し、目的に合う情報階層と印象を作れるようになること。
ジャンプ率はサイズの比率
見出しが32、詳細が16なら比率は2倍です。差が大きいほど主役を強く見せやすく、差が小さいほど静かで連続した印象を作りやすくなります。
比率に正解はありません。SNSで短時間に気付いてもらうのか、落ち着いて文章を読んでもらうのかで判断します。
ジャンプ率が担う二つの役割
ジャンプ率には、情報階層と印象を作る役割があります。
情報階層とは、どの情報が上位で、どの情報が補足かを視覚的に示す順序です。ジャンプ率を高くすると上位と下位を判別しやすくなります。
同時に、サイズ差は制作物の声の強さにも関わります。高いジャンプ率は力強い、活発、広告的な印象を作りやすく、低いジャンプ率は静か、上品、読み物らしい印象を作りやすくなります。ただし、書体、ウェイト、余白によって結果は変わります。
計算値より見かけの差を確認する
同じ32対16でも、文字の見かけの大きさ(字面)が大きいゴシック体と、小さい明朝体では差の感じ方が異なります。和文と欧文を組み合わせる場合も、同じサイズ指定の数字が小さく見えることがあります。
ジャンプ率は設計の目安として使い、最後は実際のフォント、言葉、完成サイズで確認します。
媒体別の考え方
- SNS画像:短い閲覧時間で主役を発見できる差が必要
- Web記事:見出し階層を示しながら、本文の連続性を守る
- A4チラシ:見る距離と情報量の両方を考え、遠くから見る見出しと近くで読む詳細を分ける
媒体が変われば、同じ情報でも適切なサイズ比は変わります。
すべてを大きくしても目立たない
同じ大きさの文字が並ぶと、情報の入口が分かりません。最重要の見出しを大、理解を助ける情報を中、詳細を小に分けます。
差は完成時に近い表示で確認します。小さい文字も読める大きさを保ちます。目的が変われば、日時などが主役になることもあります。
今日の課題
- 最重要情報が見つかりますか。
- 大きさの差が伝わりますか。
- 詳細まで読めますか。
まとめ
文字サイズは、情報の重要度と制作物の声の強さを見える形にする道具です。比率だけで決めず、目的、媒体、書体、小さい側の可読性まで確認します。次回はウェイトの役割を考えます。
64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。
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