目的と対象者からフォントを選ぶ

DAY 30の学習目標:実際の言葉でフォントを比較し、目的に合う選定理由を説明できるようになること。

骨格、字面、かな、数字・欧文、文章全体の黒みを見ます。書体分類は入口であり、実際の印象や読みやすさは個々のフォントと使用条件で変わります。

数字や英字には欧文フォントも検討する

和文フォントにも英字と数字は含まれています。しかし、日時、価格、割合、英字の商品名、URLなどでは、欧文用に設計されたフォントのほうが、文字幅や曲線、字間が整い、判別しやすい場合があります。

たとえば14:00の「1・7」「0・8」を小さな表示でも見分けられるか確認します。英字見出しでは、大文字同士の間隔や曲線が、伝えたい現代感、伝統、高級感などに合うかを見ます。

欧文フォントへ替えることは必須ではありません。和文フォント付属の英数字が目的を満たす場合は、一つにそろえる方法が適切です。

和文と欧文を組み合わせる基準

異なるフォントを使っても、役割と世界観が整理されていれば統一感を作れます。

  1. 骨格と線の端
  2. ウェイトと黒み
  3. 字幅と曲線
  4. 伝統的・現代的などの時代感
  5. 見かけの大きさ
  6. ベースラインと文字間

同じサイズやウェイトの数値でも、同じ大きさ・太さには見えません。日本語と英数字を並べた状態で調整します。

合成フォントという考え方

和文、欧文、数字などへ別々のフォントやサイズを割り当て、一つの組み合わせとして管理する方法を合成フォントと呼びます。専門的な制作ソフトでは、文字種ごとのフォント、サイズ、ベースラインを設定できる場合があります。

Canvaで試す場合は、日本語、日時、英字見出しを別々のテキストボックスへ分けても構いません。見かけの大きさ、文字の下側の位置、和文との間隔を目で調整します。

重要なのは機能名ではなく、どの文字へ何の役割を持たせたかを説明できることです。

フォント選定の実務手順

  1. 目的、対象者、印象、使用場面を決める
  2. 日本語の講座名と説明文で和文候補を比較する
  3. 日時、価格、英字見出しで付属英数字と欧文候補を比較する
  4. 判別しやすさと世界観の両方で候補を絞る
  5. 和文と欧文の共通点と相違点を言葉にする
  6. 見かけのサイズ、ウェイト、ベースライン、文字間を調整する
  7. 完成サイズで確認する

フォントの組み合わせは、名称の相性ではなく、実際に並べた結果で決めます。

フォントの変更には意味がある

同じ形の反復は、情報のまとまりを伝えます。異なるフォントは情報の性質が違うことを示します。変更が多すぎると、その関係が曖昧になります。

種類以外でも差を作れる

一つのフォントでも、大きさ、太さ、位置、余白を変えれば見出しと詳細を区別できます。二つ使う場合は、見出し用と本文用など役割を固定します。

似たフォントが一部だけ混ざる状態にも注意します。完成前に、同じ役割の文字が同じフォントか確認しましょう。

今日の課題

和文フォント三つで講座名を比較し、日時と英字を和文フォント付属の字形と欧文フォント二つで比較します。組み合わせを選び、サイズ、ベースライン、文字間を調整して選定理由を書きます。

今日の確認ポイント

      1. 和文と欧文それぞれの役割がありますか。
      2. 数字と英字を完成サイズで判別できますか。
      3. 形、印象、サイズ、基準線、文字間を確認しましたか。

 

まとめ

フォント数そのものに絶対の正解はありません。少なさを目的にせず、日本語、英字、数字の役割と世界観を説明できる組み合わせに整理します。

64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。

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