写真の上の文字が読みにくいときは、写真と文字の領域を分ける、文字の背後に面を置く、写真の明暗を調整する方法を比較します。今日は、被写体の内容を残し、必要な文字を見分けられる方法を一つ選べれば十分です。
コントラストとは、周囲との明るさなどの差です。白い文字を使っても、後ろに白い本のページがあれば見分けにくくなる場合があります。また、背景の線や模様が細かいと、文字の線と競い合うことがあります。
そのため、写真の平均的な明るさだけでなく、実際に文字が載る場所を見ます。会名の一部だけ読みにくいなら、その文字の背後がどうなっているかを確認します。背景との関係が原因なら、文字を大きくする以外の調整も候補になります。
架空の「秋の読書会」の会名・日時・場所と、本の写真を使う想定です。図は写真の配置を表す模式図です。元案は写真へ文字をそのまま重ねたものとし、各変更案を元案から別々に作ります。
A案は、上を写真、下を文字の領域に分けます。無地の面へ文字を置くことで、背景の模様との重なりをなくせます。一方、写真の表示領域が減るので、本や手元の必要な部分が残る切り取り方にします。
B案は、写真を動かさず、文字の背後に帯や面を加えます。写真を広く見せながら文字の場所を作る案です。面に対して文字が詰まらないよう空きを取ります。ただし、図のB案では本の下側と手元が隠れています。このまま採用する完成例ではなく、面の位置を直すか、A案へ戻す判断が必要な比較例です。
C案は、写真の明るさを抑えて白い文字との違いを作ります。場面を全面に残す案ですが、暗くした結果、本の姿や手元が分からなくなると、写真の役割が弱くなります。文字と写真の両方を確認して採否を決めます。
写真のどこへ文字を置いても模様が多いなら、A案から検討できます。写真に空きがあり、面を置いても活動の内容を隠さないなら、B案が候補になります。場面全体を見せる必要があり、明暗を変えても内容が残るなら、C案も比較します。
文字の位置、写真、背景処理を一度に変えると、どの変更で見え方が変わったか分かりにくくなります。まず一つの方法を試し、元案と同じ大きさで見比べます。加工を重ねるほどよいという考え方はしません。
特に、薄い色の面を置く場合は、後ろの明るい部分が透けて文字に影響することがあります。設定した数値だけで決めず、必要な文字が通る場所を見て調整します。今回の図は、特定の読みやすさの規格に適合したという報告ではありません。
文字の輪郭を補う表現もありますが、背景との重なりが大きければ、飾りが増えて複雑になる場合があります。うまく分けられないときは追加した効果を外し、無地の場所へ文字を出す案から考え直せます。
完成時に近い大きさで、会名、日時、場所を順に読みます。その後、本や手元が何を示すかを見ます。文字だけ、写真だけの確認で終わらせず、画像全体で二つの役割が残っているかを確かめます。
紙で試すなら、斜線で表した写真枠と文字の位置を描き、文字の下だけ白い領域を作る案と、上下で分ける案を比べます。図の中で選びたい方法を指差すだけでも理解の確認になります。
写真と文字を両立させるには、背景との関係を変えて比較します。次回は、情報を読む文字と、印象を添える装飾文字の役割を学びます。
64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。
ハッシュタグ:#デザイン初心者 #Canva #デザインの基本 #学び #デザイン