SNS画像の写真は、伝える内容に合い、必要な被写体と文字の場所が完成の枠へ収まるものを選びます。背景には写真だけでなく、無地や図形も使えます。今日は、この二つの条件から候補を選べれば十分です。
写真は、商品や活動の姿を見せる要素です。背景は、文字や写真を載せる土台です。一枚の写真が主役と背景を兼ねる場合もありますが、いつも全面へ広げる必要はありません。
架空の「秋の読書会」なら、本や手元を写真で見せ、会名や日時を無地の部分に置く構成も使えます。どの情報を写真で伝え、どこを文字で補うかを先に決めると、素材選びの基準ができます。
今回は初めて会を知る人へ、好きな本を持ち寄って話す場だと知らせます。左に会名、右に本や手元を配置する案を考えます。次の図は写真そのものではなく、候補の違いを説明する模式図です。
Aは中央の本を大きく見せる候補、Bは右側の本と手元を見せ、左に机の空きを残す候補、Cは季節を示す葉の候補です。原稿と文字を置きたい場所は同じにして、写真を替えて比べます。
今回ならBは活動と配置の両方に合いそうです。Aも本という内容には合いますが、見出しが表紙へ重なる可能性があります。Cは季節を補える一方、読書会の活動は文字で説明する必要があります。商品の写真、使う場面、雰囲気の写真では、伝えられる内容が違うと分かります。
被写体とは、写真に写る主なものです。本や手元が、今回残したい被写体に当たります。写真の一部を切り取り、見せる範囲を選ぶことをトリミングと呼びます。
横長の写真を正方形で使うとき、左右の一部を見せないことがあります。元の写真では文字を置く空きがあっても、切り取ると消えるかもしれません。枠の中で本を右側へ残し、左側に文字を置けるかを確認します。
本を小さくしすぎて内容が分からない場合や、手が不自然な位置で切れる場合は、別の写真または配置を考えます。空きの多さだけで選ばず、何が写っているかも同時に見ることが大切です。
無地は、写真と文字を落ち着いて見せたいときに使えます。写真を全面へ使う案は、場面を広く伝えたいときの候補です。大きな丸や四角などの図形は、要素をまとめたり、文字を置く領域を作ったりできます。
例えば、本の写真から淡い茶色を背景へ取り入れると、色のつながりを作れます。ただし、文字まで近い明るさの茶色にすると、読み取りにくくなる場合があります。色の統一と読める状態は、分けて確認します。
模様を増やすときは、その模様が主役より先に目へ入らないかを見ます。無地では物足りないという感覚だけで足すより、何を補う背景なのかを説明できると選びやすくなります。
小さい写真を大きく使うと、輪郭がぼやける場合があります。完成時に近い大きさで、被写体が分かるか確認します。素材の使用に当たっては、入手先の説明で今回の用途に使えるかを確認します。
紙で比べるなら、被写体の位置を四角で示し、文字を置く空きに線を引きます。図のBで両方の場所を指差すだけでも、選定理由の確認になります。
素材の見栄えだけでなく、内容と配置への適合を見て写真を選びます。次回は、写真に文字を載せるときの分け方や背景処理を学びます。
64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。
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