DAY 44|SNS画像の構成の作り方|写真・見出し・余白の関係

SNS画像の構成は、最初に見せたい主役を決め、説明と次の行動の案内を配置して作ります。写真や文字の置き方をレイアウトと呼びます。今日は、同じ素材でも主役の違いで構成を選び分けられれば十分です。

まず、写真と見出しのどちらを入口にするかを決めます。次に、それを理解するための情報を近くに置きます。最後に、詳しく見る場所など、次の行動を案内します。画像内を読む順番を考えるための整理です。

この順番は、見た人の視線を必ず同じように動かす法則ではありません。関心や見方による違いがあります。それでも、制作側が優先順位を決めておくと、写真の大きさや情報の位置を選ぶ理由が明確になります。

同じ素材で主役を変える比較

講座用の架空の「秋の読書会」を使います。初めて知る人へ会を知らせ、日時と場所を確認してもらう条件です。二案の写真、会名、開催情報、配色はそろえ、写真と見出しに割く面積を変えます。

写真と会名、どちらを入り口にする?

A案は写真が広く、会名と開催情報を下へ置きます。写真から活動の内容を想像してもらいたいときの構成です。図の写真部分は本を囲む場面の模式図で、実際の会場を示していません。

B案は会名の領域を広げ、写真を小さく添えます。何の案内かを言葉で先に示す構成です。写真が内容を説明しきれない場合も、会名を入口にすれば、その意味を確かめられます。どちらも補助情報が読めることを保ちます。

ここで比較するのは、写真と文字のどちらが優れているかではありません。同じ目的に対して、何を入口にすると内容を伝えやすそうかという制作判断です。

余白とまとまりで、内容の関係を示す

要素どうしの間や周囲の空きを余白と呼びます。余白があると、異なる情報の境目を示せます。日時と場所を近づけ、会名との間に空きを作れば、「会の名前」と「開催情報」を分けて見せられます。

逆に、日時を上端、場所を下端へ離して置くと、一緒に確認したい情報を探し回ることになります。画像の中を均等に埋めることより、関係するものを近くにまとめることを優先します。

会名の周囲に飾りや模様が密集している場合は、それらを少し離すだけでも主役のまとまりを示せます。文字を大きくする以外にも、主役を支える方法があるということです。

説明から行動の案内へつなげる

この作例では、会名に続けて日時・場所を読み、下部の「道順は投稿本文へ」へ進む形を考えます。主役に興味を持った人が、その後の情報を見つけられる配置です。

写真から視線が離れた後に会名が探せないなら、会名を写真の近くへ移す案を試します。日時と場所が別々に見えるなら、二つの間隔を縮める案を試します。一度に全部を変えず、問題に関係する位置や空きから調整すると、違いを確かめやすくなります。

完成前に確認する方法

図のA案とB案で、最初に見せようとしている場所を指差します。次に画像を小さく見て、会名と開催条件を読み取れるか確かめます。主役だけが見え、開催情報が読めない場合は、役割の分担を見直します。

紙とペンなら、写真を四角い枠で表し、会名と日時の場所を描くだけで比較できます。写真や書体を用意する前に、画像全体の組み立てを考える方法として使えます。

3つの自己確認

  1. A案とB案で面積が変わった場所を指差せますか。
  2. 近くにまとめたい情報を二つ言えますか。
  3. 主役を選んだ理由を一文で説明できますか。

まとめと次回

主役の面積と、その周囲の余白を決めると、構成を考えやすくなります。次回は、その構成に収まり、内容も伝わる写真と背景を選びます。

64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。

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