目的・印象・行動から、文字だけの告知画像を作る

DAY 33の学習目標:行間・文字間・行長を区別し、実際の文章で調整できるようになること。

親しみや安心を伝えたいから候補書体を選び、SNSで講座名に気付いてもらうためジャンプ率を作り、穏やかさと視認性を両立するウェイトを選びます。最後に、申込みに必要な情報を読める文字組みにします。

文字だけのデザインでは、写真が作っていた雰囲気や視線の入口も文字が担います。そのため、フォントを選ぶだけでなく、情報階層、文字列全体の濃さ(黒み)、空間の密度まで一つのシステムとして考えます。

掲載情報と目的

「はじめての読書会」の講座名、説明、日時、場所、参加費、定員、締切を使います。対象者は初参加の地域の方、目的は内容を理解して締切までに申し込んでもらうことです。

 

伝えたい印象

親しみ、安心、落ち着き、知的だが堅苦しくない、の四点です。印象語が競合する場合は、対象者の不安を減らす「安心」を優先します。

 

使用場面

スマートフォンで見る正方形SNS画像です。制作画面ではなく、タイムライン上の縮小表示を基準にします。

制作手順

  1. 目的、対象者、印象、行動、使用場面を設計メモへ書く
  2. 情報を最重要、理解、行動、補足へ分類する
  3. 文字だけで骨組みを作り、二つのジャンプ率を比較する
  4. 講座名と説明文で和文フォント候補を比較する
  5. 日時の付属数字と欧文フォントを比較する
  6. 和文と欧文の世界観、サイズ、ウェイト、ベースラインを調整する
  7. 行間、文字間、行長、改行、情報間の余白を整える
  8. 完成サイズで三秒確認し、一か所修正する

選定例と別案

制作例では、見出しを柔らかい明朝系、詳細をゴシック系、日時を詳細と調和する欧文フォントで組みます。文学とのつながりと、数字の判別を両立するためです。

親子向けの絵本会なら、丸ゴシック系、より高いジャンプ率、少し太いウェイトも候補になります。同じ制作物の形式でも、対象者と印象が変われば適切な文字設計は変わります。

検証項目

  • 三秒で「読書会」と分かるか
  • 初参加でも参加できそうだと感じるか
  • 日時、場所、締切を判別できるか
  • 申込みという次の行動が分かるか
  • 和文と欧文が別々の世界観に見えないか
  • 小さい文字や細い線が消えていないか

自己確認

  1. 最重要情報から読めますか。
  2. 書体と太字の理由がありますか。
  3. 詳細まで無理なく読めますか。

まとめ

画像がなくても、書体、ジャンプ率、ウェイト、文字組み、余白を目的から選べば、印象と行動を伝える告知を作れます。装飾より先に、選定理由と完成条件での検証を確認します。

内部リンク:

64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。

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