DAY 26の学習目標:画像のピクセル数と使用する大きさを確認し、無理な拡大による粗さを避けられるようになること。
画像解像度を考えるときは、画像が持つピクセル数と、最終的に使う大きさを組み合わせて確認します。
デジタル画像は、「ピクセル」という小さな点が集まってできています。
「1200×800ピクセル」という表示は、横に1200個、縦に800個のピクセルがあることを表します。
縦横の数字は、画像が持っている細かさを判断する手がかりです。ただし、ピクセル数だけで最終的な見え方は決まりません。
WebバナーやSNS画像では、次の二つを確認します。
素材の一部だけを切り取って背景全面へ使う場合は、素材全体のピクセル数が大きくても、使用する範囲が足りなくなることがあります。実際に配置した状態で確認してください。
Web用画像では72ppiが従来からよく知られた目安で、現在は72〜96ppi程度の設定が使われます。ただし、画面上の見え方を考えるときは、PPIの設定値だけでなく、画像の縦横のピクセル数と実際の表示サイズを優先して確認します。
「72ppiに設定したからWebできれいに見える」という意味ではありません。表示に必要なピクセル数が不足していれば、画像を拡大したときに粗さが出る可能性があります。
同じ画像でも、小さく印刷する場合と、大きく印刷する場合では細かさが変わります。
PPIは、1インチあたりにいくつのピクセルを使うかを表す考え方です。同じピクセル数の画像を大きく印刷すると、1インチあたりに使えるピクセルが少なくなります。
PPIの数値だけではなく、画像の縦横のピクセル数と、何センチで使うかを一緒に確認する必要があります。
チラシや冊子など、近くで見る一般的なカラー印刷では、原寸で300〜350ppi程度が目安です。Adobeは300ppiを高品質印刷の業界標準としており、日本の印刷会社では350ppi前後を推奨する例があります。
大判ポスターなど、離れて見る印刷物では、より低い解像度でも使用できる場合があります。実際の入稿では、印刷方法や用紙などによって条件が変わるため、利用する印刷会社の指定を優先します。
PPIは、画像の1インチあたりに並ぶピクセル数です。DPIは、プリンターが1インチあたりに出力するインクなどの点の数です。
本来は別の単位ですが、制作現場では画像解像度について「Webは72dpi」「印刷は300〜350dpi」と呼ぶこともあります。この講座では、画像データの密度についてはPPIと表します。
KBやMBは、主にファイルのデータ量を表します。
ファイル容量は、画像の保存形式、圧縮、写っている内容などでも変わります。そのため、容量が大きい画像なら必ず高解像度とはいえません。
画像の細かさを確認するときは、まず縦横のピクセル数を見ます。
小さな素材を背景いっぱいまで広げている場合は、より大きな元画像を探します。
制作画面を拡大しすぎると、どの画像にもピクセルが見えることがあります。完成時に近い表示でも確認します。印刷物なら、可能であれば実際の大きさで試し刷りします。
小さな画像として保存された文字やロゴは、拡大すると輪郭がぼやける場合があります。正式なデータがある場合は、その使用ルールを確認して使います。
手元の画像を2枚選び、縦横のピクセル数を確認します。画像がない場合は、次の二つを比べてください。
横1200ピクセルのバナー背景に使う場合を考えます。
Bのほうが、大きく引き伸ばさずに使いやすいと考えられます。ただし、写真の目的、縦横の形、使用する範囲も判断に関係します。
画像解像度は、ピクセル数だけでなく、実際に使う大きさとの組み合わせで考えます。
小さな画像を大きく引き伸ばさず、完成時に近い大きさで確認しましょう。印刷物では、印刷する大きさも判断に加えます。
次回は、今週学んだ内容を使い、写真・図版を使った広告画像を制作します。
64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。
ハッシュタグ:#デザイン初心者 #Canva #画像解像度 #ピクセル #デザインの基本