色の意味は一つではありません

「青は信頼感」「赤は情熱的」と説明されることがあります。色を考える手がかりにはなりますが、いつも同じ印象になるとは限りません。

同じ青でも、淡い青と濃い紺では見え方が違います。丸い文字や明るい写真と組み合わせた青は親しみやすく見えることがあり、細い文字や暗い写真と組み合わせた紺は落ち着いて見えることがあります。見る人の経験、地域や文化、使われる場面によっても受け取り方は変わります。

そのため、色名だけで判断せず、目的、対象者、文字、写真、色の明るさを一緒に確認します。

たとえば、子ども向けイベントだから必ず原色、介護の案内だから必ず淡い色、と決める必要はありません。屋外で遠くから読む案内なら、はっきりした差が必要な場合があります。落ち着いた内容でも、文字が読みにくいほど淡くする必要はありません。

色の印象を言葉にするときは、「この色は安心を与える」と断定するより、「この組み合わせなら、落ち着いた印象を目指せそうです」と目的に結び付けると、見直しやすくなります。

色の一般的なイメージは参考になりますが、固定した法則ではありません。同じ色でも明るさ、周囲の色、写真、文字によって見え方が変わります。

対象者だけで配色を決めつけず、目的と読みやすさを含めて判断しましょう。

今日の課題

青を使った明るい案と暗い案を作ります。色名以外の違い、組み合わせ、使用目的の3点を確認してください。

今日の確認ポイント

      1. 色名だけで判断していないか
      2. 組み合わせを見たか
      3. 目的に合う理由を説明できるか

次回は、3色バナーを制作します。

64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。

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