デザインは、情報を整理したら、その順番まで考えると伝わりやすくなります。地域イベントの告知を例に、同じ情報でも相手ごとに優先順位が変わることを解説します。

前回は、必要な情報と不要な情報を分ける方法を考えました。

今回は、その次のステップです。

どの情報を先に見せるかを決めることです。

告知やお知らせを見たとき、最初に目に入る情報が何かによって、内容の印象はかなり変わります。

たとえば、地域イベントの告知チラシを想像してください。

同じイベントでも、相手が違えば、最初に伝えたい情報は変わります。

イベント名は「夏祭り in まち」です。近隣の家族向けなら、まず「開催日」と「会場」が分かると安心です。保護者向けなら、「参加方法」や「持ち物」が気になることがあります。高齢者向けなら、「会場までの行きやすさ」や「座って参加しやすいか」が重要になることもあります。

このように、情報を整理しただけでは十分ではありません。

「見せる順番」まで考える必要があります。

同じ情報でも、相手ごとに順番が変わる

同じ「夏祭り in まち」というイベントでも、相手ごとに優先順位は変わります。

近隣の家族向け

この場合は、まず次の情報を先に見せると分かりやすいです。

  1. イベント名:夏祭り in まち
  2. 開催日:8月20日
  3. 開催場所:中央公園
  4. 子ども向けの内容:子ども向け遊び、屋台、音楽ライブ
  5. 雨天時:中止

追加情報の「駐車場の詳細」や「参加費」は、最初に見せる必要はありません。読み手が興味を持った後に、別の場所に置くか、削る方が自然です。

家族は、まず「いつ・どこで・何をするイベントか」を知りたいはずです。

保護者向け

保護者向けなら、次の順番が自然です。

  1. イベント名:夏祭り in まち
  2. 開催日:8月20日
  3. 開催場所:中央公園
  4. 参加方法
  5. 持ち物
  6. 雨天時:中止
  7. 子ども向けの内容

「駐車場の詳細」は、参加方法の近くに置くとよいです。参加費は、必要なら最後にまとめて載せてもよいでしょう。

この場合は、準備や参加のしやすさが大切です。

高齢者向け

高齢者向けなら、次の順番が考えられます。

  1. イベント名:夏祭り in まち
  2. 開催日:8月20日
  3. 開催場所:中央公園
  4. 移動しやすさ
  5. 休憩できるか
  6. 子ども向けの内容

「駐車場の詳細」は、会場の後ろに置くと伝わりやすいです。参加費は最後に載せてもよいでしょう。

この場合は、安心して参加できるかどうかが大切です。

10分課題:相手ごとに順番を決める

day3で整理した情報をもとに、告知メモの見出しと順番を決めてみましょう。

今回は、相手を一つ決めて考えてください。まずは「ターゲット」を一つ決めます。たとえば、近隣の家族や保護者、高齢者などです。さらに、必要ならその中で「この人のような人物」をイメージしてみてもよいでしょう。これを「ペルソナ」と呼びます。

  • 近隣の家族向け
  • 保護者向け
  • 高齢者向け

紙でもCanvaでも構いません。見出しを並べるだけでも十分です。「この相手なら、どの情報を先に見せるか」を考えてください。

自己確認

  1. 相手によって、見せる順番が変わっているか
  2. まず見せたい情報が最初に来ているか
  3. 読み手が迷わず理解できる順番になっているか

宿題

day3の課題とは別に、次のような案内文を1つ作ってください。

テーマ:地域の子ども向け体験イベント

相手を一つ選び、その相手にとって必要な情報を先に見せる順番で書き直します。

この宿題を通じて、情報整理と順番の考え方を復習できます。

次回は、情報の流れをもとに、文字の大きさや位置を整える方法を説明します。

64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。

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