デザインは、誰に伝えるかを決めると、見せ方や伝え方が変わります。万人向けにしようとすると、逆に伝わりにくくなる理由を、具体例と10分課題で解説します。

前回は、デザインは見た目を整えるだけではなく、相手に必要な情報を伝えるためのものだと学びました。

今回は、デザインを作る前に決めたい次の問いについて考えます。

それは、誰に伝えるのかです。

Canvaなどのデザインツールを開いたものの、何から始めればよいか分からず、最初に色やフォントを探し始めてしまうことがあります。

しかし、デザインを作る前に決めたいことがあります。

それは、誰に何を伝え、見た人にどうしてほしいかです。

デザインは、目的のために情報を整理すること

デザインを作るとき、つい「できるだけ多くの人に伝えたい」と考えがちです。

しかし、万人向けにしようとすると、情報を詰め込みすぎて、何が大切なのか分からなくなることがあります。

たとえば、高齢者向けのサービスを紹介するチラシを作るとします。見やすさや読みやすさが大切になるため、相手に合わせた言葉や情報の優先順位を考える必要があります。

誰に向けるかを決めると、伝え方が変わります

相手がはっきりすると、どんな言葉を使うか、どの情報を大きく見せるか、どこに注意を引くかが変わります。

たとえば、高齢者向けなら読みやすさを重視し、若い人向けなら印象や雰囲気を重視することもあります。

つまり、デザインの出発点は「誰に見てもらうか」を決めることです。

10分課題:相手向けの1行メッセージを考える

次のテーマのどれか1つを選び、相手向けの1行メッセージを書いてみてください。

  • 高齢者向けの地域イベント
  • 学校の保護者向けのお知らせ
  • 近所のコミュニティ活動の案内

ポイントは、「誰に向けたメッセージか」を一言で示すことです。

自己確認

  1. 臨時休業のお知らせだと最初に分かるか
  2. 休業日をすぐに見つけられるか
  3. いつから通常営業に戻るか分かるか

この3つが伝われば、第1回の課題は完了です。

次回は、デザインを作る前に決めたい「誰に伝えるか」について説明します。

64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。

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