DAY 22の学習目標:写真を入れる目的を一文で説明し、必要な写真かどうかを判断できるようになること。
チラシやWebバナーに写真を入れると、見た目が華やかになります。しかし、写真は空いている場所を埋めるためだけのものではありません。
デザインに使う写真は、見た人の理解を助ける情報の一つです。写真を選ぶ前に、何を伝えるために使うのかを決める必要があります。
写真は、形、場面、表情、雰囲気など、文字だけでは伝えにくい内容を見せることができます。また、文字より先に写真が目に入ることもあります。
そのため、写真と文字が異なる内容を伝えていると、見た人は制作物の目的を誤解する可能性があります。
写真を入れる前に、次の一文を完成させてください。
この写真は、〇〇を伝えるために使う。
「見栄えをよくするため」ではなく、写真から具体的に分かることを〇〇に入れます。
初心者向け料理教室の告知を例に考えます。
どれも料理教室に関係する写真ですが、伝える情報は異なります。
料理の魅力を伝えることが目的なら、完成した料理を見せる方法があります。初めてでも参加しやすいことを伝えたいなら、参加者が一緒に調理している様子のほうが目的に合う場合があります。
写真の種類だけで正解は決まりません。誰に何を伝え、何をしてほしいのかによって、適した写真は変わります。
読書会の案内に、雰囲気を整えるためコーヒーカップの写真を大きく置いたとします。
コーヒーカップから落ち着いた印象を受ける人もいます。一方で、カフェや飲み物の広告だと考える人もいるでしょう。読書会という主役より写真が強く見えると、告知の内容が伝わりにくくなります。
読書会の内容を伝えるなら、課題本、本を読む様子、会場の様子などを候補にできます。写真を見ただけでも、文字の内容をある程度想像できるからです。
ただし、カフェで行う読書会であり、会場の特徴を伝えることが目的なら、コーヒーカップを含む店内写真が役立つ場合もあります。写真だけで判断せず、目的との関係を確認することが重要です。
写真の役割を決めにくいときは、次の五つから一つ選びます。
役割を一つに絞ると、複数の候補を比べやすくなります。写真の見栄えだけではなく、必要な情報が写っているかという基準で判断できるからです。
「この写真は、〇〇を伝えるために使う」と書きます。〇〇が曖昧な場合は、写真を入れる理由も曖昧になっている可能性があります。
写真を非表示にするか、紙面なら手で隠します。写真がないことで何が分からなくなったかを確認します。
写真と一番大きな見出しが、同じ内容を支えているかを見ます。見出しが読書会を伝え、写真が飲み物を主役に見せているなら、優先順位を再検討します。
写真を外しても理解が変わらず、写真から追加で分かる情報もない場合は、無理に入れなくても構いません。空いた場所は、文字を読みやすくする余白として利用できます。
写真が使われているチラシ、Webバナー、SNS告知画像を一つ選んでください。自分で以前に作ったものでも構いません。
Canvaがなくても、紙と鉛筆で取り組めます。今回は写真を加工する必要はありません。
写真は、空白を埋めるためではなく、見た人の理解を助けるために使います。
「写真を入れたほうがよさそう」と感じたときは、写真の役割を一文にし、一度外して伝わり方を比べてみてください。写真を使わないことも、目的に合った選択の一つです。
次回は、伝えたい役割に合う写真を、複数の候補から選ぶ方法を解説します。
64歳からデザインを学び始め、現在はWebと印刷物のデザインを制作しています。このシリーズでは、デザイン経験がない方にも分かる言葉で、デザインの基本と作り方をお伝えします。
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